先週、ライトな記事を前後編にしましたところ、『内容が薄味だぞ!』と仲間からツッコまれた トモ・クルーズです(笑)。
今回も左様とならないよう、少しコッテリした後編をお送りしますね♪。
そもそも、なぜ故に私がオールデンを愛しておるかと言うと…
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/C022D822-DD96-4D72-946C-3218D8034E15-300x300.jpeg)
アメリカを生き抜いて来た靴メーカーだから!
…というのも、タッセルローファーの生みの親がオールデンであると言うこの事実!
そのオリジン性が高い事は靴ブランドの実力の表れだと思うのです。
(この話書くとホント長いので…この辺で割愛します)
また、ブルックスブラザーズと言うアメリカン・クラシック(←同社的には「トラッド」と言わないのがコダワリらしい)を代表するブランド靴を手掛けて来ている事も上記の理由になるかと。
…でもやっぱり、頑丈な所が好きかな(笑)。
アメカジを通った自分としてはタフであることはケッコー重要な要素です。
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/BD569543-994D-472E-8447-05C978DD4BE7-e1516251075524-225x300.jpeg)
それと、オールデンを愛する理由として 「私の仕事着が “ジャケパン・スタイル”」である事も大きい。
…と言うのも、オールデンはエドワードグリーンやクロケット、ジョンロブと比してスーツスタイルにハマり難い部類に入ると思うんです。
「スーツスタイルは洗練された靴が似合う」。
この事に異論無いと思います。
よって、オールデンのような無骨さとボリュームあるそのフォルムは、エレガントなスーツには馴染みにくいかと。
(前回、「背丈のある人や恰幅の良い人がスーツに着ても似合うのは、相対的に靴が小さく見える」との理由がこれで、そう言う方はスーツにも似合うかと。着倒す力のある人も似合うカモです。)
だもんでオールデンは通常、 ジャケパン以降のカジュアル性あるスタイルと相性の良い靴と言えるかなと思うんです。
その上で、前回からの続きです。
所謂クラシコ系やコンサバティブなスタイルに似合うオールデンのラスト、
第1位は…⁈
それは…
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/E5DE168A-4462-426C-87DD-F83AA43804D1-237x300.jpeg)
アバディーン・ラスト!!
理由は簡単、一番シャープさを持ったラストだから。
(上のUチップもアバディーンラスト)
ただ、シャープと言ってもイギリス靴と比して大味。よって、紳士靴総合で見るとそこまでシャープでもない(笑)。
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/346B66BF-1630-42DD-8A5C-CDEB08F90121-242x300.jpeg)
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/34825AEE-727C-4C66-B64C-A6F088C6C3BD-243x300.jpeg)
⬆︎この2足のタッセルローファーも両方アバディーンラスト
(私の所持しているタッセルローファーは全てアバディーン)。
写真では分からないと思うのですが、実物を見るとかなりポコリとした印象を持つかと…。
それでも、オールデンの中ではシャープな方なんです(笑)。
オールデンのタッセルローファーに関しては、履いてから良さがわかる人が多いかもです。
でもって、第2位は…
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/4368E152-E47F-4E68-ACA8-71A9DA20F99D-237x300.jpeg)
モデファイド・ラスト!!
前回、ハンディキャッパーの矯正靴由来と書きましたが、これを知ると「(モデファイドは)マニア向けのラストか?」と思われる方が結構いらっしゃる。
なので一応ご説明しておきますと、
「オールデンが事業規模拡大にあたり医療器具専門メーカーを買収した際、手に入れたデータを元に“ 街履き用に改良し、Vチップに落とし込んだラスト ”がモデファイド・ラストである』と言った方が正しいかも。
その証拠に…
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/D37B2FB8-9EA7-465D-8172-FACC4C30A948-215x300.jpeg)
⬆︎60年代のモデファイド・ラスト:Vチップのポスター。
これで、決してモデファイド・ラストがマニア向けの靴ではなかった事がお分かり頂けるかと思います。
とはいえ、かなり特徴あるラスト。
その由縁は靴裏からを見ると分かります…
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/02822346-5580-4399-8DC5-9DA876B046F7-e1516250898571-225x300.jpeg)
このるりんと絞ったウエスト辺りのくびれが特徴で、履いた時に土踏まずをグイッと上に押し上げるフィッティングも特徴です。
(私がモデファイドを初体験した時、歩くたびに(頭の中で)薬師丸ひろ子が『カ・イ・カ・ン』と言って頭に出てきました(笑))
この体感は他になく、アナトミカでお馴染みのピエール・フルニエさんが注目したのも分かるような気もします。
因みにピエールさん、オールデンを認めているのはモデファイド・ラストだけとか(笑)…。
ま、それ位インパクトあるラストだと言う事ですかね。
ただし、相対的に足先が外側に出て感じるため、アバディーンに比べてボリュームが出て来ます。
だもんで、すそ幅狭いクラシコ系スーツにはやはり、相性があまり良く無いかと。
とは言え…、上のアバディーン・ラスト写真の上半身はこんな感じ ⬇︎。
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/4CAF8986-B61F-43A3-993F-5C78389A827E-240x300.jpeg)
ジャケパンスタイルにはバチコイとハマってくれる訳です♪
これらの事からも、オールデン初心者の方やオールデンを990で嫌いになってしまった方には、
1に『アバディーン・ラスト』
2に『モデファイド・ラスト』
で行くのがオススメです❤︎。
(あくまで、クラシコ系の場合としてお考え下さいませ)
因みに、”グラントラストNST”や”トムラスト”の事も綴りたいのですが、それはまたいつかの機会に。
だって、気がつけば前編の2倍の文字量なんだもの…(笑)。
![](http://tokyogents.main.jp/wp-content/uploads/2018/01/1BD828C6-7FB8-4AAC-908A-0974B4AF8431-225x300.jpeg)
⬆︎あっ、因みに一番履いてるのがこの子です。
だもんで、一番のおススメは「ブラウンスエードのアバディーン・ラスト」かなと。
(コードバンは極力雨を避けるため出番が少ないのです。)
参考にして頂けたら幸いです〜。
次回の靴ネタの際は、『今年こそアレ⁉︎』をお送りします!
チヴェディアーモ(また、あいましょう)!!