TIE YOUR TIE フランコミヌッチの軌跡を辿る Part.2

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こんにちわ!

 

なおきです。

 

先週に帯状疱疹に罹患したためブログアップが遅くれてしまい,今回アップさせていただきました。それにしても帯状疱疹,侮れないですね。お腹や背中などにできるものだと思っていたら,まさかの顔にできたのでびっくりしました。

なによりも,顔中絆創膏だらけで通勤していたので,周りからは稀有な目で見られるなど本当に参りました。。。。

 

さて,前々回にアップしました,TIE YOUR TIE フランコ・ミヌッチの軌跡を辿るYOUR TIEでのスーツのオーダー。前回までは生地のチョイスまでご紹介しましたが,今回は採寸を含めたディティールのご紹介したいと思います。

 

ちなみに,チョイスした生地はこちらの生地。

SMITH WOOLENSのチャコールグレーのチョークストライブスーツ。これをどのように仕立ててもらうかを決めていくわけです。

 

 

早速ゲージ服の試着。このゲージ服の試着は,サイズ感の調整だけに留まらず,ジャケットのデザインの確認もできるので,いつも楽しみな工程の一つ。

 

サイズは46。もうどこを直す必要があるのかというくらい絶妙なフィッティング。肩から裾にかけてすとんと落ちる雰囲気は私好みのパターン。

 

仕様は,フランコ・ミヌッチのエッセンスから三つボタンの段返り。もちろん胸のバルカポケットもデフォルトです。

 

肩周りから胸周り,そしてウエストまでほぼほぼジャストサイズなのですが,ここからもう少しだけ出し詰めをして調整。

 

サイジングは微調整で済む申し分無いフィッティングなのですが,なによりも今回最も気に入ったのがこのラペルから肩周りにかけてのデザイン。

ゴージ位置は高くもなく低くもなくバランスの良い高さ。ゴージラインが綺麗な「ノ」の字を描いて登るラペルは,私の最も好きなラペルの雰囲気。ここの登りのラインが直線的なものや膨らんでラインのものも多く見かけますが,この登りのデザインはスーツを気にするようになってからずっと変わらず好きな雰囲気。

袖付けも,やたらマニカカミーチャが強調されているようなものではなく,やりすぎないマニカ仕立てなので今の気分にもぴったりです。

 

 

 

開きすぎず閉じ過ぎないバランスの取れたフロントカット。けまわしが腰を包み込むようなデザインなので,腰回りのフィット感も気持ちいいです。ウエスト位置を中心に考えて,ラペルの太さからフロントカットのデザインまで,綺麗な「X」のラインになっているので,全て申し分無いデザイン。

実は,ここについては結構気にしているところで,ラペル周りだけが強調されてフロントカットが閉じすぎていたり,反対に,ラペルが異様に細いのにフロントカットがやたら開いているなど,ウエスト位置を起点として上と下のバランスが取れていないデザインを多く見かけるのでが,この点,TIE YOUR TIEさんのデザインは良い意味で中庸。とにかく上と下のバランスが取れているんです。

 

ここまでで,ジャケットのデザインは,極めてバランスの取れたデザインで,どこかのパーツがやたらと強調されるようなデザインではなく,どのようなスタイルにも合わせやすく飽きがこない,永く着られるデザインだと思います。つまり,肩肘張ることなく,誰もが着やすいデザインだと思います。TIE YOUR TIE さんの,多くの人に永くたくさん着てもらいたいという思いが伝わってくる,そんなデザインだと実感します。

 

そして次に、ジャケットのポケットとベントの仕様を決めていくのですが、ここはスタッフの細越さんのアドバイスを取り入れて、フランコ・ミヌッチのエッセンスを全て取り入れました。

というのは、これがフランコ・ミヌッチ本人の私物のスーツなんですが、

フランコ・ミヌッチ本人はスーツの拘りとして、ポケットはフラップ無しの切りポケット。

そして、バックのベントはノーベント。

個人的には、オーダーするならポケットはフラップを付けて、ベントはサイドベントがお決まりなのですが、ここはフランコ・ミヌッチの軌跡を辿る意味でも、今回は全く同じ仕様にしました。

この点は、スーツのチャコールグレーのストライプでどちらかと言うとクラシック寄りな生地なので、フランコ・ミヌッチの仕様の方がよりクラシックに見えていいだろうという結論です。何よりもフランコ・ミヌッチさんの軌跡を辿るのが今回の目的ですしね。

ということで、おおよそこのあたりでジャケットの仕様はほぼ決定。

次にパンツのフィッティングです。

綺麗にテーパードしたデザインは,ほとんど調整の無いくらい絶妙なフィッティングだったのですが,今の気分に合わせてもう少しだけ裾幅を広くしました。そして,ここでスタッフの細越さんと意見がぴったり一致したのが,裾の長さ。今までだと,画像の裾の長さよりももう少し,気持ち短くしていましたが,今の気分は少しだけ長め。ハーフクッションまで行かずにクォータークッションくらいと言えばいいでしょうか。ダークトーンの生地なので,それでなくても締まって見えるので,裾を短くしてしまうと変におしゃれ感に振りすぎてしまうと懸念し,裾をほんの僅かですが長めに取りました。

 

 

そんなこんなで,とんとん拍子でフィッティングを終え,あと残るは細かい仕様の決定のみ。

 

裏地はキュプラがデフォルト。もちろんオプションなどではありません。サテンやツイルなどの違いや,色柄で決めていきます。私の場合,袖通しの良さも含めてサテン織りが好きです。

 

色はチャコールグレーにミディアムグレー,そしてネイビー。この辺りは鉄板ですね。どれを選んでも間違いありません。

 

とここで,細越さんよりご提案いただいたのが,少しライトなトーン。表地と裏地でここまでコントラストつけるのものありですね。裏地で遊ぶならこの位がちょうど良い気がします。

 

ここまで来て,候補となったのは,こちらの6色。鉄板で攻めるか遊んでみるか。たかが裏地,されど裏地。着用するときのテンションに関わってくるので,結構悩みます。(笑)などなど,細越さんとあれこれ話をして最終的に決めたのがこちら。

 

超鉄板のグレー。ここは遊ぶことなく,基本にきちんと立ち返ってグレーで攻めようということになりました。実は結構ここが大事なところで,アドバイスを求めるとセンスを疑う色柄を勧めてくるスタッフの方もも案外多いのです。昔,某セレクトショップでオーダージャケットを作ったときに,スタッフさんがお勧めしてくれた色柄を信じて作ったところ,個人的には失敗したという苦い経験がありますので。。。。もちろん,着るテンションが下がりほとんど着ることなく処分してしまいました。。。。

 

この点,きちんとした色や柄を勧めてくれるセンスが安心感へと繋がってきますよね。永くたくさん着てもらいたいという思いもこういうところでも実感します。

 

そして,あとは,ボタン決めのみ。

これも本水牛かナットがデフォルトで,オプション料金などはかかりません。ここは迷わず本水牛のブラックをチョイス。合わせる靴をダークブラウンなどにすることを考えて,ダークブラウンのボタンも方法だったかもしれませんが,ボタンがブラックでもそこまで神経質になることはないかなという結論です。

 

 

あとは,細かいところで言うと,ボタンホールについては,フラワーホールだけ手縫いにしてもらいました。これは別途オプション料金がかかり,本来ならボタンホール全てを手縫いにしたかったのですが,フラワーホールを変えるだけでも十分に雰囲気は変わるので,今回はフラワーホールだけを手縫いにしてもらいました。このあたりも,無理な負担を強いない細越さんのアドバイスと私の意見が一致したところです。

 

 

さてさて,オーダーしてからもうすぐ一ヶ月。仕上がりまで一ヶ月程度ということなので,もうすぐ仕上がると思います!!仕上がりが楽しみです。また仕上がりましたらレポートします!!

 

 

ということで,今回もありがとうございました!!

 

 

 

 

 

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