おはようございます!
なおきです。
暑くなったり、そうでなかったり、さらに花粉第二弾のおかげで体調がすぐれない日々が続いており、早く連休が来て欲しいと思う今日この頃です。
さて、あと数日でクールビズが始まるのが我が社。
しかし、なるべく長い期間スーツ・ジャケットスタイルを楽しみたい私は、海の日を境に本格的なクールビズを始めることに決めており、一方で、9月は出来る限り早くジャケットを羽織るようにも心がけております(単にカッコつけたいだけというのが本音ですが…。)。
そんな私にとっては、梅雨のジメジメを乗り超え、残暑厳しい9月を乗り切ってくれて、かつ、そんな環境下での酷使にも耐えうる耐久性のあるスーツが必要になります。
そこで、今春夏の生地を選ぶにあたって検討した事項としては、
1. フレスコ調の手触りにシャリ感があるもの
2. チョークストライプのもの
3. 目付き240g前後のもの
4. 生産国は日英伊に拘らない
でした。
綾織りの目付きの軽い生地は涼しげでなのですが、耐久性にやや不安を感じるため今回の対象からは除外。
そんな私のワガママを満たしてくれそうなニューインしたスーツの生地がこちら。
イタリアはビエラ地方にある巨大ミル、カノニコです。
やはり困った時のカノニコ。笑
ラインナップが他のブランドの倍以上の量があり、比較的手頃な価格帯のため、毎回ついついチェックしてしまいます。
この生地、生地に貼られたラベルの筆記体に記載があるように、「Rustic」というシリーズのものになります。生地商社によってはRusticのあとにTropicalと記載もあり、読んで字の如く、トロピカル、つまり夏物に特化した生地になるんです。
Rustic という意味は色々あるようですが、ブランドとして“擦れた”とか“粗野”なといったところをイメージしているようです。
ムリネと言われる杢糸を使っていることや、織りは比較的粗めであるので、生地としては擦れた雰囲気を感じます。
一方で強く撚られた糸が使われているため、生地に張り感もあり、触るとシャリシャリして清涼感も抜群です。
目付きも240gで、これより少なくても心許ないし、多くてもちょっとオーバースペック気味なのでちょうどいいところです。
この辺り、フレスコ調やスペックだけで言えば、本領を発揮するのは英国生地だと思うのですが、
スキャバルかテイラーロッジか忘れましたが、一番惹かれたのがこれらの生地です。
カノニコとは一線を画する高級オーラがバンバン漂っており、めちゃ欲しくなったのですがお値段はカノニコの倍近く。泣泣
同じく英国生地で言えば、JOHN FOSTERの生地 がカノニコと同じくらいの価格でラインナップされており検討対象としました。
フレスコ感やシャリ感はさすが英国生地。
目付きもカノニコとほとんど同じ235g、フレスコ調で、チョークストライプ。
これはこれでめっちゃよかったのですが、カノニコに比べて、
・ストライプのラインが強めで仕上がりがカノニコより派手に見えそうなこと。
・写真ではうまく伝わりませんがカノニコの方が生地全体のメランジ感が強かったこと(その結果カノニコの生地の方が立体感があって見える。)。
こんな理由から今回はカノニコに軍配が上がりました。でも、英国生地はイタリア生地に比べてハリコシが一味違う気がします。
そんなこんなで、カノニコの生地をチョイスしたのですが、実はあまりに気に入ったため、グレーと2着オーダーしました。
グレーはここ最近ハマっている色で、1着は持っておきたかったのでちょうどよかったです。
また、グレーのチョークストライプは、クラシックな雰囲気を感じさせてくれるので、今季は外せない1着でした。
この二つの生地で仕上がったのがこちら。
ネイビー
グレー
いずれも今季はダブルで作りました。
しかし、チョークストライプのダブルだと少しイカツイ感じになってしまいますね。汗
シングルでも十分カッコいいと思います。
この辺りも、JOHN FOSTER でダブルだったらストライプがより強調されてしまい、さらにイカツクなってしまったと思います。
実際の着用感は想像以上に風通しがよく、シャリ感も強すぎず弱すぎず、ある程度の気温なら快適に過ごせそうです。
ただ、実は思った以上に皺の復元性が良くなく、手放しでいいとまでは言えないですが、その辺りはもうちょい使ってみて、そのうちレポートしてみたいと思います。
このカノニコのフレスコシリーズ、既製品でも色々なショップからスーツに限らずパンツでも出ていますので、興味がある方は各ショップチェックしてみてください。
ではでは、今回はこの辺で。
今回もありがとうございました!