おはようございます。
なおきです!
もう春直前のこの時期に何言ってんだと言われそうですが、早速後編に入りたいと思います。
前回までは、4大ツイードのうち、ハリスツイードとドネガル(ドニゴール)ツイードについて触れましたが、今回はシェトランドツイードとチェビオットツイードについて触れたいと思います。
また少しだけ蘊蓄を。
まず、シェトランドツイードですが、
シェトランドウールで作られたもので、ハリスツイードなどのように紡毛糸から手紡ぎで織られるのに対して、シェトランド・ツイードはサキソニーと同様、梳毛糸から織られる梳毛ツイードだそうです。
シェトランドツイードの特徴としては、ごく柔らかなタッチが特徴で、素朴でクラシック、飽きのこない色柄が多く、保温性が高いとのことです。
たしかに現物に触れると、ハリスツイードなどがゴワゴワした感じであるのに対して、柔らかくふっくらとした印象があります。
シェットランドはメンズ・レディース問わず、シェットランドニットとして多く出回っていますので、あんな感じのイメージです。
生地の画像が手元になくすみませんm(__)m
以下に、ご参考までに、生地商社さんのマルキシさんのブログに一部画像が出ているのでご参考願います。
http://marukishi.blogspot.jp/2015/09/the-album.html?m=1
次に、チェビオット・ツイードですが、
イングランドとスコットランドの境界にあるチェビオットヒルズ周辺を原産地とする、広くはチェビオット羊毛と呼ばれるブラックフェース種の羊毛から織られたツイード地とのことです。
黒い顔をしたブラックフェース種の羊から取れる繊維の太さ28~32ミクロン、長さ70~120ミリほどで細番手のわりに光沢がある英国純血種の羊毛を使って、綾織やヘリンボーンで織られ、その後縮絨起毛して仕上げられる服地は、素朴な風合いと張りが特徴的なツイード生地になるとのことです。
ハリスツイードなどと比較して組織が密で、タッチが柔らかく全体に光沢のあるのが特徴で、コート、スポーツジャケットなどに使われることが多いそうです。
紡毛糸で織られる一般的なツイードのほかに、梳毛糸で織られる梳毛チェビオットがあり、より目が詰まった引き締まった風合いの服地になるとのことです。
チェビオットツイードについても参考になる記事がありましたので、以下のサイトをご参考ください。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/683736/572689/69207106
今更ですが、
ツイードといえば紡毛でざっくりと織られた生地、くらいの大雑把なイメージはあったのですが、これ以外にももっと細かく分類されることも知り、改めて何も分かっていないと実感しました。 汗
おしゃれもある程度は蘊蓄も必要ですね 汗
では、ようやくタイトルの本題になりますが、来秋冬に私が来たいジャケットはどれか?
私にとっては、ここからが一番楽しい工程になるんです (^^)
まず、ターゲットとする生地ブランド選びに入ります。
イギリスのツイードなので、当然イギリスの生地ブランドの中からチョイスします。
イギリスの生地ブランドといえば無数にあるのですが、ここはもう、ツイード生地の代表格である、
W.BILL
または、Porter&Harding が私のオススメです。
というのも、W.BILL に関しては、各ツイードが一様に見られるので、ツイード生地だけを見る場合とても見応えがあります。
本国サイトのリンクを貼りますが、見てわかる通り、各ツイードごとに生地を画像ではみることができるので、実際のバンチを見る際の予習には最高です!
https://www.harrisonsofedinburgh.com/collections/w-bill
PORTER&HRADINGについては、どのツイードかは一見して分からないのですが、ツイードの量だけで見るとここは他のブランドに比べて群を抜く量が揃っています。
ここも本国サイトのリンクを貼っておきます。もうこれをみているだけで1日過ごせてしまいます 笑
https://www.harrisonsofedinburgh.com/collections/porter-harding
ちなみに、日本でセレクトされている有名なイタリアのサルトリア系ブランドなど、これらのバンチブックと同じ生地を使っていたりするので、そんな発見もまた面白かったりします。笑
ちなみに、PORTER&HRADING の生地で、数年前に私がすごーく気になっていた生地がこちらです。
(このあたりのバンチブックはイタリアのブランドと違って、毎年大きくモデルチェンジしない定番なバンチなのも、長いスパンでかんがえられるので嬉しいポイントです。)
当時、イタリア生地ばかり見ていた私にとっては、イギリス生地の中にもこんな色気ある生地があるんだなぁなんてとても気になっていましたが、もう今は方向性も変わってきました 笑
一方で、今までのイタリアブランドのツイードだと、
こんな感じや、
こんな感じなどが好きだったので、このままの流れだと、
ハリスツイードやシェトランドツイードあたりの、
このあたりが比較的入りやすそうなのですが、ちょっと柄物から離れてみたいという気分もありまして。。。。
かと言って無地やヘリンボーンもいいのですが、もうちょい遊びも欲しいと思っております。。。
そこで、私が来秋冬最も楽しみにしているのが、(前振りばかりでようやくかよってところですが 汗)
ドネガル(ドニゴール)ツイード
です。
ドネガルツイードのネップ感、あの無地でもチェックでもない少しポップな感じが今とっても気になっております。。。
すみません、今季生地をチェックしてはいたのですが、写真に収めておらず。。。
先ほどのW.BILLのサイトからになりますと、
https://www.harrisonsofedinburgh.com/collections/w-bill/irish-donegals
PORTER&HRDINGは、THORNPROOF というバンチシリーズあたりで多くあります。
https://www.harrisonsofedinburgh.com/collections/porter-harding/thornproof
こんな感じの、無地にネップ、チェックにネップなどの、ネップが入った生地で遊んでみたいと思っております(^^)
オンであれば、ホームスパン系のグレーパンツや、ヘビーウエイトなグレーフランネルのパンツにあえてブロード素材のシャツにプリントタイをしてみたり。(ドレスコードが許されることが前提です)
オフであれば、デニムパンツは鉄板として、ベージュ系のコットンパンツにハイゲージのタートルを色をうまく合わせて着てたり、そんな風なイメージしております。
お馴染みのミリタリー系のアイテムとの相性も良さそうです。
ということで、来秋冬の一番のテーマは、
ドネガルツイード!
で行きたいと思っております(^^)
このあたり、結構好き嫌いが別れやすいところだと思いますが、チェックに飽きてきた方や、無地よりちょっと遊びたいという方は、一見されてみてはいかがでしょうか。
と、そんなこんなを考えつつ、前回お話をしたとおり、同じ系統での今年の春夏物ジャケットももちろん視野に入れてあります。
これ、ウエイトの軽い春夏生地なんです。
イタリアの某マーチャントの生地になるのですが、イギリスのご紹介したブランドあたりを探してもまずウエイトが軽い春夏ものはなかなか出てこないので、このあたりはイタリア生地、やはり強いです。
昨今人気のフェルラの生地もネップ感があるものが多く素敵ですよね。
と、長くなりましたが、今年のテーマはちょっとカントリーチックに寄ってドネガル又はドネガルっぽいツイード生地を、なんてことを一年通して考えて行きたいと思います(^^)
今から来秋冬の話なんて、現実味も無いと思いますが、一年を通して何か一貫してテーマを持ってみるのも面白いと思いますので、こんな稚拙なご紹介でしたが、もしご参考になったら嬉しい限りです (^^)
ではでは今回もありがとうございました!