18FWの第1弾はMICHELE&SHINで!中編

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おはようございます。

 

 

なおきです。

 

 

さて、前に書きました、「18FWの第1弾はMICHELE&SHINで!前編」
で、フルオーダーでのデザインから考えていく楽しさを書きましたが、今回、そのデザインを考えていく上で少しだけ自分が拘ったポイントをご紹介させていただきます。

 

 

 

私がジャケットをフルオーダーするにあたって一番やりたかったことは、

 

 

パッチポケットを瓢箪っぽくすること

 

なんです。

いきなり何言ってんだコイツってところだと思いますがご勘弁を。

 

 

というのは、通常のパッチポケットだと手持ちのアイテムで見てみると、

 

 

これはインサイドが自分的にはもう少し湾曲していて欲しいですね。

 

 

同じくインサイドもアウトサイドも湾曲具合がちょっと物足りない。

 

 

ちょっと見えづらいですが、これは全体的に湾曲具合がちょっと物足りないです。

 

などなど、底は孤を描いているけど両サイドは直線的なものや、アウトサイドだけが曲線的なものがほとんどです。なんとなーく孤を描いているかなぁくらいは良く見かけるんです。

 

 

なぜそんなに湾曲にこだわるかというと、その昔、某イタリアブランドのハンドメイドのチェックジャケットのパッチポケットを見たときに、強烈なインパクトを受けたんです。

 

 

というのは、両サイドや上部が湾曲した、なんとも言えないアンバランスでブサイクな感じなのですが、湾曲しているのにチェックの柄合わせが見事に揃っていて、それでいてとても立体感があり、パッチポケットひとつから強烈な存在感を放ったジャケットに見えたんです。

(この辺りは、〇〇の国の〇〇なスタイルであれば歴史的に見て直線的なものが正しい的な蘊蓄は置いておいて完全に直感的なものです。)

 

 

細かい工程やその作成の難度はよく分かりませんが、少なくともパッチポケットでこんな遊びをしつつも職人技とはこういうものかと、素人ながらに衝撃を受け、いつかは試してみたいと想い続けておりました。

 

 

今回はフルオーダー。

 

 

長年想い続けてきたそのディテールを是非試してみたい。。。。

 

 

オーダーに際してそんな私の訳の分からない要望をしたところ、松本代表もノリノリで応えてくれてました。

 

 

まずは松本代表が私にヒアリングしながらスケッチ作成に。ここでもあーでもないこーでもないと。

 

 

 

はじめはこのスケッチのイメージだけで終わるのかと思いきや、代表がハサミで切り出し始めて、実際のイメージサンプルの作成をしてくれたのはちょっとビックリ。

 

 

 

ベーシックなパッチポケットの型紙からサンプルを作成。

 

 

 

型紙を作って切り取り始める手際の良さにビックリ。

 

そのイメージを元に、代表のジャケットにあてがってあーでもないこーでもない。もっと湾曲させようかさせまいか。

 

 

湾曲具合などを何度も調整してもらい。

 

 

切り取っては当てがっての確認を何度も繰り返してもらいました。

 

そして、そんなやりとりを経て最終的にこんな感じに。

 

 

両サイド、上部、底とかなり湾曲させて攻めました。笑

 

これが吉と出るか凶とでるかは仕上がってみないことには分かりませんが、仮縫い時にも調整できるとのことで特に心配はしておりません。

 

それにしても、意見を交わしながら自分のイメージを納得するまで形にしてもらうこと、未だかつて体験したことのない感動でした。

 

 

これぞビスポーク。

 

 

 

あとの細かいところは仮縫い時に調整することとします。

 

 

 

次は、ショルダー部分。

 

 

いわゆるマニカカミーチャという袖付きのジャケットは手持ちのジャケットやスーツでも持っていますが、最近は少し構築的な雰囲気にしてもいいかなーなどと思っておりました。

 

しかし、代表から有無を言わさずナポリ肩!ということだったので、あんまり深く考えすぎにナポリ肩に。笑

 

また、胸ポケもナポリ肩に合わせてバルカ型に。

 

肩とバルカポケットのイメージはこんな感じです。

 

 

肩の雰囲気と胸ポケの部位をクローズアップして書かれているのがわかりますでしょうか。

 

 

そんはこんなで、それ以外の細かいところはだいたいのイメージだけを伝えてあとはお任せコースで。

 

こちらのイメージを伝えればしっかりと回答が返ってきますし、うまく伝わらないところはしっかりヒアリングをしてくれましたので、終始やりとりを楽しんだオーダーをすることができました。

 

あとは、代表がスケッチを清書してデザインに関してはひとまずは終了です。

 

素人が変にディテールに拘ると、めちゃくちゃかモノが出来上がるのは容易に想像できますので、だいたいのイメージの確認ができれば着心地やシルエット全体に関わるようなところはお任せの方がかえっていいように思っています。

 

代表とイタリアの工房の職人さんのセンスにお任せですね。

 

そんなこんなで、いよいよ今月に仮縫いが上がってくるということなので、待ち遠しい限りです!

 

そして実は。。。

 

 

このネイビーのビックウィンドーペンのコート生地に惚れてしまい。。。

 

 

コートも逝ってしまいました。

 

このカジュアル寄りなコート生地であればポロコートかアルスターコートなどが頭をよぎりましたが、今回はあえて違うものに挑戦することに。。。

 

ミケーレさんでも作ったことがないモデルだそうなのでちょっと賭けに出ました。。。

 

天邪鬼なんで、そういうことが好きなんです。汗

 

ではでは、仮縫いの様子やコートの件も含めてまた次の機会に書かせていただければと思います!

 

今回もありがとうございました!

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