おはようございます!
今年はジメジメした梅雨が長引きますね。体調を崩された方もいらっしゃったりと、皆さんも体調にはお気をつけください!
さて、前回からだいぶ経ってしまいましたが、以前私がビスポークした靴について、第3弾を書きたいと思います。
前回のブログ
↓↓↓↓↓
前回は、私がビスポークをお願いした、
さんのご紹介をさせていただきましたが、今回は実際にオーダーした様子についてです。
はじめてのビスポーク。
フィッティングに関する関心はもちろんありますが、やっぱり一番関心が高いのはそのデザイン。
オーダーを受け付けている銀座sixでもある程度のデザインは見ていたのですが、アトリエに来て一目惚れしたのがこちらの二足のデザイン。
日本人の足に合ったウィズがしっかり確保されながらも、踵からつま先にかけてエレガントな曲線を描かれていて、それでいてとても力強くもあり。
ノーズも長すぎず短すぎず。踵もグッと小さく攻められていて、下から丸く包みこまれるようなデザインといい、とにかくこのバランスがとても好みなんです。
写真からはなかなかお伝えできませんが、全ての箇所が立体的。佇まいがさすがハンドメイドです。
そのほかにもチゼルトゥのモデルも素敵だったのですが、今回は好みのエッグトゥのこちらを参考にデザインを考えていくことにしました。
チョイスした革はこちらのダークブラウンのグレインレザー。
一発目ならまずはスムースレザーで行くべきでは?いやいや、ちょっとは遊びも欲しいよね。なんて、職人のトオルさんとあれこれ話しをして。革のスワッチをめくりながら、あれもいいよねこれもいいよねと妄想ばかりが膨らみ、なかなか決められなくなってくるのですが、その過程が楽しかったりします。(笑)
どの革見てもとっても綺麗で、本当に悩ましい。
そこで、トオルさんと話し合った結果、今回ビスポークする目的として、カジュアルでもドレスでも使える靴を作ろう!という話でまとまり、あのダークブラウンのグレインレザーに決めることになったんです。
陽の光で見た色はこんな感じです。
明る過ぎず暗過ぎず。ちょうどいい塩梅の明るさです。陽の光で見るとシボの陰影のおかげで、靴がより立体的に見えて、腹は完全に決まりました。
ちなみに余談ですが、こちらのグレインレザー、フランスの HAAS というタンナー のレザーとのこと。フランスのタンナー だとデュプイやアノネイが有名ですよね。
実は私も始めて聞いたのですが、多くのタンナー が高級メゾンに吸収される中家族経営を守りつつ、一方で高級メゾンのH社にもレザーを供給し続けるタンナー だそうです。
そんな小ネタからちょっとした経済の話に膨らんだりと話は弾んだりしました。ただ革を選ぶだけではない楽しさですね。
次に、使うレザーを決めると同時に、どんなデザインの靴にするかも重要なポイントですよね。
画像は某ブランドのものになりますが、これでアデレードタイプなんかいいかなぁなんて。
当初は汎用性が高く飽きずに使えるパンチドキャップトゥかクォーターブローグあたりで考えていたのですが、カジュアルで使うには少しドレス寄りになってしまう。
そこで、トオルさんからはデザインサンプルのように外羽根のモデルにして、ブローグを入れるなどの提案もありつつ。はたまた、いっそウィングチップにしてしまうか、なんて話もしながら。
この過程もまた悩ましいのですが、一番楽しい時間なんです。このモデルにしてここにステッチ入れてみようか?とか、ステッチのデザインをこうしてみようか?とか。こっちのデザインにする?やっぱりあっちのデザインにする?みたいなやりとりを何度も繰り返し。
ビスポークだとなんでもできるだけに、いろんなことをやりたくなってしまうんですが、そこはさすがトオルさん。
基本からズレないようにしっかりと軌道修正をしてくれて、その中で色々提案してくれるので、安心して話をすることができたのは本当に感謝です。
と、煮え切らない私にトオルさんが提案してくれたのが、
それがこのユーチップ。
トオルさんご自身も今ユーチップを色々と試しているとのこと。ユーチップは、カジュアルはもちろん、ジャケパンなんかのビジネスカジュアルにも使える優れもの。
キャップトゥ系はビスポークシューズでよく見かけることがありますが、ユーチップはあまり見ることもなく、ビスポークで作ったらどうなるんだろうという好奇心から、これも迷いなくユーチップに決定しました。
横にサンプルシューズを置き、木型はパターンオーダー用の木型ですが、こんな感じで木型に革を当てながら、あーでもないこーでもないと話をしながら決めていくのですが、私の仕事の話になったり、社会の話をになったり。そんな脱線話も含めて、まさにビスポークの楽しさなんだなぁと、初心者ながらに満喫することができたと思います。
特にトオルさんは、私の好みの感じやスタイルを、インスタグラムなどで事前に調べてくれていたので、スムーズに話もできました。小さなことかもしれませんが、そういう気遣いも本当に嬉しくなりますよね。
木型を削っているところを撮らせていただきましたが、本当に素敵な人柄の職人さんです。
買物はなんでもそうだと思いますが、上から構えられて、一から好みを説明するのはちょっとシンドイです。。
そろそろ長くなってきました。
次回はサイズの計測について書きたいと思います。小出しになってすみません。m(__)m
ではでは、今回もありがとうございました!