おはようございます。
なおきです。
あっという間に2月。私は今年異動対象のため、これから一か月は戦々恐々とした日々を過ごすことになりそうです。
そんな現実から逃避するには好きなことをするのが一番。
そこで向かった先は、昨年の春夏からお世話になっているFIIVE ONEさん。今春のフェアでオールシーズン用のスーツ生地が充実していたので、チェックがてら行ってきました。
フェアの内容は、HOLLAND&SHERRYの”SUMMER IN THE CITY”や、DORMEUILは”AMADEUS”365″、SCABALの“HEROIC”がお買得価格。
私の場合、手持ちのスーツはハードな柄物やシーズン素材のものばかりで、要するにまともなスーツを殆ど持っていないのです。
そこで、3月〜5月と9月から11月の、端境期に使えそうなスーツの補充を目的としていたのですが。。。
やってしまいました。。。目的外のチョイス。(笑)
では何を逝ったかというと、それがこちら。
ブラックのホップサックジャケット。
ここ数年モノトーントレンドと叫ばれて止まないブラック。
チョイスしたバンチは、
『HOLLAND SHERRY』の『MESH&HOPSACK BLAZERS』から。
クラシックアイテムで、ブラックについては私の周りの間でも賛否両論。特に私のようなアラフォー世代の場合、就活当時のリクルートスーツのイメージがこびり付いているだけに、抵抗感が強い方が多いのではないでしょうか。
また、ドレスアイテムでブラックと言えばフォーマル、と洗脳されているだけに、特にネガティブな方向に傾きやすいのは私だけではなく多くいらっしゃるかと思います。
それなのに、今回ブラックをチョイスした思考過程というと、
①手持ちが柄物や色物ばかりなので無地を補充したい。
↓
②無地代表のネイビーは持っているため却下。グリーンやボルドーなどの色物もいいけれど、もっとコンサバティブな雰囲気にしたい。また、ブルーは明るすぎ。
↓
③ブラックであればコンサバティブで、自分のワードローブやコーディネートに幅を持たせることができる。
↓
④手持ちになく使い慣れていないブラックに挑戦してみたい。
↓
⑤ホップサックなら、織り柄からカジュアル感も出せるのでまだなんとかなる。
などなど。書き始めると止まらないのでこの辺で。色々理由つけてますが、ここは思いっきりトレンドに乗っかってみようと、そんなところです。(笑)
さて、ブラックのホップサックをチョイスするにあたって、検討したバンチブックがこちら。
HOLLAND&SHERRYのMESH&HOPSACK BLAZERS
William HalsteadのBRITISH CLASSIC
HARDY MINNIS のFRESCOIII
数ある生地ブランドから、この三つの英国ブランドに絞りました。イタリアものと比較すると、艶が抑えられ、ブラックと言っても比較的霞んだブラック、炭色に近い感じのトーンなんです。
実際見てみますと、
左がHOLLAND&SHERRY、右がWillam Halstead
こちらがHARDY MINNIS。実はこのHARDDY MNNISのFRESCOについてはいくつか語るネタがあるのですが、また違う機会に。
三つ並べるとこんな感じに。
左からHOLLAND&SHERRY、HARDY MINNIS、Willam Halstead
と、画像で見ても何がどう違うのかよくわからないと思いますが、どれも艶が程よく抑えられて、やや霞んだブラックということは伝わりますでしょうか。
三者三様それぞれ良さがあるのですが、今回選んだのは、先にお伝えしたHOLLAND SHERRYのもの。というのは、HOLLAND SHERRYのメッシュの緯経のそれぞれの糸が太いせいか、緯糸と経糸の重なり合うメッシュの部分が、一番立体感を感じたからです。
アップした画像がこちら。目が詰まっているように見えますが、薄らと透ける絶妙な生地なんです。
William Halsteadはというと、比較的細い糸で目が詰まって織られているせいか、ちょっと立体感に欠けてしまうんです。また、モヘア混といえば同社というくらい定評があるのですが、モヘア混はややパリッとしてしまって、リラックス感に欠けてしまうのかなと。
あとは、HOLLAND SHERRY と比較するとモヘアの特徴ゆえに艶がやや強めなので、カジュアルなジャケットととして使うには少し難しく感じました。
HARDY MNNIS は、ちょっとうまく撮れなかったのでこんな画像ですが、一番後ろのブラックのものです。
比較的凹凸感もあって良かったのですが、メッシュが割と粗めで、透ける度合いが一番強かった気がします。3枚並べた画像を見てもらうと分かると思うのですが、下の生地の品番シールの透け具合が、真ん中のHARDY MNNISの方が左のHOLLND&SHERRYよりも透けて見えますね。
とすると、涼感を得るにはHARDY MNNISの方がいいのですが、今回はフォーマルなブラックを出来る限りカジュアルに寄せるために、見た目の凹凸感が強いHOLLAND&SHERRYに軍配を上げました。
ただ、実はFRESCOって、本当の意味でその名称を使えるのはここだからこそなんですよね。ロイヤルワラント持っていたり、魅力的なブランドの一つです。
この辺イタリア生地は、カノニコあたりにブラックが入っていましたが、艶がやや強く少し安っぽい印象を受けました。あとは、やはりイタリア生地だからなのか、ブラックが意外と無いんです。
と、そんなこんなで、初のブラックジャケットは、HOLLAND&SHERRYで決めましたが、次回は、チョイスしたモデルやボタン、裏地なんかや、考えているブラックのコーィネートなんかも書きたいと思っています。ブラックならではの、細かいパーツをチョイスする難しさがありましたので、その辺を。
ではでは、今回はこの辺で。ありがとうございました!