Collaboration Vol.2
今回はコラボレーション企画Vol.2として、トモクルーズメンバーのオーダーアイテムを私、ナオキからご紹介させていただきますのでよろしくお願いします!
実は前回予告で、散財メンバーと合わせてだったのですが、書き始めたら思いの外長くなってしまい、今回はトモクルーズメンバーオンリーでよろしくお願いします。
トモクルーズメンバーのオーダーコンセプトは、「クラシック・モダン」とのこと。
そのオーダアイテムがこちら!
ブラウンベースのペーンがブルーのチェックのスーツ!私個人として、トモクルーズメンバーのこのスーツ、メンバーの中でも生地のチョイス、サイズ感からデザイン、全てにおいて一番カッコよくうまく行った一着だと思っております。
コンセプトどおり、クラッシックかつモダンに仕上がっていると私も思います!!
実はトモクルーズメンバー、今回オーダーするにあたり、私がお願いしたことがありまして。
というのは、実はトモクルーズメンバー、基本的に仕事上スーツを着ることがなく、持っているドレスアイテムのほとんどがジャケパンなのですが、私がトモクルーズメンバーのスーツを見たいとずっと懇願していてやっと受け入れてもらったのです。
おそらく本人としてもジャケパンの方が慣れているだけに、スーツには少なからず抵抗があったと思うんです。
ただ、それだけにトモクルーズメンバーのスーツスタイルを是非とも見てみたかったという思いを日頃から伝えており、今回それが実現しました。
私からお願いしておきながら最初はとても不安でしたが、そこはさすがトモクルーズメンバー。見事に着こなしも含めてカッコよく仕上げてきました。
Detales
何よりも肩周りのフィット感が最高です。ぴったりと合った肩周りから徐々に首にかけて登っていくラインはとっても綺麗。身体にフィットしている証拠ですね。
アームホールも細すぎず太すぎず。マニカかミーチャの袖付きもとっても綺麗に出ています。雨降り袖もやりすぎることなくごく自然に。分かりやすいものもいいと思いますが一歩間違えるとやりすぎ感が出すぎてしまい、コーディネートが逆にしずらくなってしまう気がします。
ラペルの雰囲気も抜群ですね。おそらく、メンバーのなかでもラペルに関するこだわりは一番もっているのがトモクルーズだと思います。低すぎないゴージ位置と肩に綺麗に丸みを帯びて上がっていくきっとトモクルーズが拘ったところだと思います。その拘りをうまくデザインで吸収してくれるMichele&Shinと、それにうまく応えてくれる職人さんのおかげですね。
ちなみに、仮縫い時、アームホールは比較的スキニーで、ラペルももっと鋭角だったそうです。
それを、アームホールに1センチゆとりを持たせ、着丈をデフォルトより2センチ長くしてラペル幅とのバランスをよくしてもらったそうです。
数センチレベルでの調整を考えるトモクルーズメンバーもすごいですが、それを本縫いでうまく修正して仕上げてくれたなという印象です。
実際、他人のイメージを形にするって自分でも難しいと思うんです。それを最終的に着る人間のイメージに近づけてに実際にモノにするってすごいことだなと思います。
またそれがこのMichele&Shin でオーダーする一番の醍醐味だと、この記事を書きながら改めて実感しました
実はこのラペルに関しては、前回私のジャケットで書いたことなんですが、私個人のものよりもトモクルーズのものの方が好きです。(笑)
二人並んだ画像がこちら。
分かりづらいかもしれませんが、私のラペルの方が低ゴージで全体的に横に伸びた感じなんですね。
これはオーダー当時私のイメージでもあったのですが、自分の体型からすると横よりも縦に上がる感じの方が合っていたと思います。もちろんこれはこれで新鮮です。
このあたりは、実際にオーダーされる際に遠慮なくスタッフさんに聞いてみるといいかもしれません。
More Detales
ラペル周りのステッチもさすがハンド。この少し波打つ感じがハンドメイド感をかんじさせてくれます。生地に無理にテンションがかかってない感じに見えるからか、すごく自然に見えるんです。
生地感からステッチが見えやすいと思うので、その良さが際立って見えます。上の画像の肩と袖のアーチの入り方も十分いせ込んであって、ハンドメイド感がたまらならいです。
ちなみに、チェンジポケット仕様になっています。そこは、この生地の雰囲気とクラシックのコンセプトに沿ってのチョイスだと思います。
チェンジポケット仕様に関してのトモクルーズメンバーの拘りは、チェンジポケットの上段下段でフラップの長さに変化をつけています(上段の方が1センチ幅が短い)。
実際に見てみると、チェンジポケットが悪目立ちせしないのでごく自然に見えて、そのあたりの考察は「なるほど!」、とても面白いと思いました。
話逸れますが、この生地、最初は私が反対していたのですが、トモクルーズメンバーが最終決定した生地。というのは、仕上がってみると暗い印象になってしまうと思ったのですが、実際仕上がってみたら、一番渋くてカッコいい生地でした。
ブラウンの色味もいいのですが、さり気なく入ったブルーのチェックがなんとも品がいいんです。このブルーだとVゾーンの色を拾い安いなと感じました。そのあたり、さすがトモクルーズメンバーのチョイス。
ちなみに、この生地、Michele&Shinのデフォルトでストックある生地です。気になった方は是非!
そして、次にパンツ。
渡りは太めで、テーパードを効かせすぎずストレートに近いシルエット。それでいてパンツ丈をやや短めに取って今っぽさを出す。クラシックでありながらモダンな雰囲気ですね。
最近のトレンドをうまく拾ったシルエットになっていますね。
仮縫い時で、ヒップ周りと渡りにゆとりを持たせたそうです。このあたりは仮縫いで微調整が効くので安心ですね。
ちなみに、ウエスマンが太めでインアウトのボックスプリーツになっています。
ウエスマンを太くするとか細くするとか、芯材の関係やそのほか複合的な要素から日本のパターンオーダーでは難しいそうです。
また、インアウトプリーツはクラッシックの要素の中に遊びを入れた感じが個人的に好きです。
そういった遊びや変化をつけることができるのもフルオーダーならではですね。
ただ、このパンツ、私もそうなんですが、どうしてもふくらはぎに引っ張られてしまうという日本人にありがちな問題があるんですが、そこばかりはフルオーダーでも難しいそうです。前にパンツを専業で作っている方に聞いたところ、これをクリアするにはアイロンワークによるところが大きいようです。
と、こんな感じで私なりにトモクルーズメンバーのアイテムを紹介させていただきました。最後に、トモクルーズメンバーの感想を。
Tomo Cruise’s thoughts 〜感想〜
仕上がりは想像通りで非常に満足。ラペルの表情も丸みがありつつ太めで、少し長くとった着丈がクラシカルな印象に一役買っていると思います。
パンツのシルエットは満足ですが、正面から見ると分からない「横からのシルエット」においては、膝が当たり続ける事象があり、今後フルオーダーをする際の課題な気がします。
仮縫い後にも修正に応じて下さり、満足度の高いスーツに仕上がりました。初の柄物ダブルのスーツですが、ぱっと見は無地に見えるほどトーンが落ちてるため、着用機会を選ばずたくさん着れそうです。
満足度高い貴重なサルトリアーレ体験をさせて頂き、MICHELE&Shin Itaryさんに心より感謝申し上げます。
Tomo Cruise’s t× Michele&Shin Itary Gallery (クリックで拡大できます)
Michele&Shin Itary Price List
+ FULL HAND LABEL +
- Suit all ¥180,000(+tax)
- Jacket all ¥130,000(+tax)
- Coatall ¥140,000(+tax)
- Vest all ¥55,000(+tax)
- Trousers all ¥50,000(+tax)
※表示料金はすべて現地買い付け生地でのお仕立て価格となります。バンチブックからお選び頂く場合、+¥3,000/m~となっております。
+ WHITE LABEL +
- Suit all ¥98,000(+tax)
- Jacket all ¥65,000(+tax)
- Vest all ¥35,000(+tax)
- Trousers all ¥33,000(+tax)
※表示料金はすべて現地買い付け生地でのお仕立て価格となります。バンチブックからお選び頂く場合、+¥3,000/m~となっております。
※WHITE LABELのみ初回仮縫い要 仮縫い¥20,000(+tax)
MICHELE & Shin Itary
東京都中央区銀座2-11-10 第3銀座ヤマトビル2F
【地下鉄銀座線 日比谷線 丸の内線 銀座駅 A13出口より徒歩4分】
【地下鉄浅草線 日比谷線 東銀座駅 A8出口より徒歩2分】
営業時間:13:00−20:00
定休日:水曜
TEL 03-6875-3633(予約制)
HP:https://www.micheleandshinitaly.com/
Collaboration スペシャルプレゼント !
今回のコラボレーション企画の一環としてオーダーの際に東京ジェンツのブログを見たと伝えて頂けると、MICHELE & Shin Itaryオリジナル・ポケットチーフのプレゼントがあります。今まだ準備中とのことで、画像はありませんがリネンの手縫いのチーフです。オーダーされる際は是非お伝えください。
それでは、次回は、散財メンバーのオーダーアイテムについて書きたいと思います!
他メンバー記事については以下にリンクがあります。
Text By Naoki(Tokyo Gents)