✳️Collaboration vol.5

 

Collaboration Vol.5


いよいよTokyogents×Michele&Shinのコラボ企画による最終章となりましたが、今回もよろしくお願いします!

トリはKouseiメンバー。

Kouseiメンバーのオーダーアイテムは、ほかのメンバーと違い、コートとジャケット。

実は私もKouseiメンバーと全く同じ生地でダッフルコートを作ったのですが、私がチョイスした副資材が微妙過ぎて今修正をお願いしているところです。

では、一つ一つ見ていきましょう!

Kouseiメンバーの今回のコンセプトは、アメカジのコーディネートに合わせるジャケット。

Kouseiメンバーは、本人のブログを見たことがある方は分かると思いますが、メンバー内でもビンテージアイテムを中心としたアメカジアイテムを好んで着用。

リーバイスのビンテージデニムに合わせられる生地というのが今回のテーマでした。

先ずは生地選びから。

Michele&Shinのオリジナルのストック生地からチョイスした、ブルーがかったネイビーの平織りの生地。

なるべく長く着たいとのことで、ツイーディーなものは避け、通年着られ、かつ万能なネイビージャケットをチョイス。

こういう守りに入った生地もしっかりストックされているところは正直安心です。

最初から生地のコンセプトは決まっていたので、生地チョイスは難なく終了。

Kouseiメンバーの体型の補正を想定しながらの採寸。

全て写真に載せきれませんが、相当細かく採寸してもらいました。

デザインに関して、今回Kouseiメンバーが拘ったのは、ラペルラインを直線に近づけることと胸のポケットをアウトパッチにすること。

理由は、コンセプトに基づいてアメカジに近づけることでした。

胸のポケットをアウトパッチにすることでカジュアル感も強まりますよね。

またラペルラインも他のメンバーがカーブを描くラインにしたのに対して、よりオーセンティックなデザインの直線的なデザインにしたのもKouseiメンバーの拘り。

ご覧のとおり、直線を基調としたラペルデザイン。

ちなみに、トモクルーズメンバーとの比較がこちら。

ラペルの返りから直線的に肩まで上がっているのがお分かりいただけますでしょうか。

そして、アウトポケット。

アウトポケットは、底の部分が丸みを帯びたデザインが多いと思いますが、直線的なラペルデザインに合わせて敢えてスクエアにして遊んだそうで。

スクエアの胸ポケットはあまり見たことが無いので個人的にはこれはこれで新鮮に見えます。

こういうところで、ちょっと遊んでみる、というのもデザインから起こせるフルオーダーならではだと思います。

やってみなければ分からないことって、意外とありますし、こんなのやってみたい、みたいなことを実現するには、正にフルオーダーで出来ることですね。

今回、Kouseiメンバーは生地のチョイスは敢えてベーシックなネイビー無地にして、デザインで少しだけ遊ぶ。そんなトライをしてみたところです。

そして、Kouseiメンバー自身がもう一つ、個人的に拘ったのが、メタルボタン。

金ボタンから敢えてずらして、ビンテージ調の真鍮ボタンをチョイス。

金ボタンはトラッドど真ん中ではありますが、個人的には、金ボタンよりこちらの方が好みです。

このボタンはとあるボタン屋で個人的に購入し、持ち込んだもの。

デフォルトのボタン以外でも、持ち込みにも柔軟に対応してくれるところは、こういった遊びも可能です。理由は理解出来るのですが、日本のテーラーだと持ち込みは結構嫌がられるところが多いので助かりますね。

と、そんなこんなで仕上がったのがこちら。

上の画像のコーディネートは、カジュアル感の強いコーデュロイパンツとの合わせ。

下の画像は、ビンテージリーバイスとの合わせです。

下の画像を見ていただけると分かるかも知れませんが、ダブルブレステッドでボタンをフルオープンにしても変にだらしなくなり過ぎずまとまっているところが素敵だと思いました。

もちろん、上の画像のように、しっかりボタンを閉めたスタイルも十分カッコいいです。

ネイビーでも比較的明るめなネイビーなので、デニムパンツやコーデュロイパンツとの相性も良く、カジュアルでも使いやすい一着に仕上がったも思います。

もちろん、ミディアムグレーくらいのウールパンツと合わせてジャケパンスタイルでも問題なくいけますね。

お約束になってしまいましたが、肩の袖付けも綺麗に仕上がっていますね。マニカの肩がやりすぎることなく自然な感じなのも個人的にはすごく好きです。

そして、最後にコート。

生地は、なかなかお目にかかることができないビックウィンドーペーンの仕様のもの。

ここまで大きくウィンドーペーンのコート生地は既製品を除いて初めてみました。ペーンの掠れた雰囲気や太さもちょうどいいバランスだと思います。

デザインはポロコートを元にベルテッド仕様に。

ラペルの雰囲気も抜群に決まってます。腕と胸の柄合わせも綺麗にされていますね。大きい柄ほど合わせるのが難しいところだと思いますので、見事です。

ベルテッド仕様なので、ウエストラインを絞ったり緩めたり。

もちろん、ベルテッド仕様にしたからと言ってアップチャージはありません。デフォルトの金額に含まれていますので、オプション料金一切かからずです。

コートのフラワーホールの縫い付けも抜かりなく手縫いで立体感あるボタンホール。

また、上襟と下襟のバランスもうまく決まったと思います。

全然像が単独の写真を持っておらず、全体写真になってしまいますが、こんな感じです。

コート丈も長すぎず短すぎず、アームホールやウエスト周りも含めてサイジングのバランスはうまく仕上がったと思います。

ちなみに、コートのデザイン。基本的にアップチャージ無しで大体のデザインに対応してくれるのが嬉しいところ!

既製品だと、生地の柄や素材はいいけどデザインが、、、ということもあればその逆もまた多く経験してきたことです。

この点デザインの自由度が高いとその問題もクリアできるのでありがたいですね。

と、そんなこんなで、私も含めて5名のMichele&Shinとのコラボレーションを振り返ると、

  1. イタリアでの手縫い仕立てで、
  2. デザインの自由度がある
  3. 金額もほかのフルオーダーに比べたら良心的

ということは強く実感できたところです。

もちろん、まだまだ改善してもらいたいところはありますがひとまずはメンバー全員が大満足に終了した、そんなコラボレーションだったと思います。

何より、終始楽しみながら一つ一つの工程を楽しめた、そんなオーダーだったと強く印象に残りました。

もし、ご興味ある方は是非一度試してみてください。

 

全5回でお送りした「Tokyo Gents × Michele&Shin Collabortion」にお付き合い頂きありがとうございました!

 

kousei × Michele&Shin Itary Gallery (クリックで拡大できます)


Michele&Shin Itary Price List


+FULL HAND LABEL+

  • Suit  all 180,000(+tax) 
  • Jacket  all 130,000(+tax)  
  • Coatall 140,000(+tax)   
  • Vest  all 55,000(+tax) 
  • Trousers all 50,000(+tax)  

表示料金はすべて現地買い付け生地でのお仕立て価格となります。バンチブックからお選び頂く場合、+3,000/m~となっております。

+WHITE LABEL+

  • Suit all 98,000(+tax)
  • Jacket all 65,000(+tax) 
  • Vest all 35,000(+tax)  
  • Trousers all 33,000(+tax)   

表示料金はすべて現地買い付け生地でのお仕立て価格となります。バンチブックからお選び頂く場合、+3,000/m~となっております。
WHITE LABELのみ初回仮縫い要 仮縫い¥20,000(+tax)

 

MICHELE & Shin Itary
東京都中央区銀座2-11-103銀座ヤマトビル2F
【地下鉄銀座線 日比谷線 丸の内線 銀座駅A13出口より徒歩4分】

【地下鉄浅草線 日比谷線 東銀座駅A8出口より徒歩2分】 

営業時間:1300−2000
定休日:水曜
TEL 03-6875-3633(予約制)
HP:https://www.micheleandshinitaly.com/

 

 

Collaboration スペシャルプレゼント


今回のコラボレーション企画の一環としてオーダーの際に東京ジェンツのブログを見たと伝えて頂けると、MICHELE & Shin Itaryオリジナル・ポケットチーフのプレゼントがあります。今まだ準備中とのことで、画像はありませんがリネンの手縫いのチーフです。オーダーされる際は是非お伝えください。

 

他メンバー記事については以下にリンクがあります。

Text By Naoki(Tokyo Gents)

   PDFファイルとして送信記事