Bark Outsiders

Futures Vol.1

TOKYO GENTSメンバーが気に入り、愛用している「日本のモノ作り」に根ざす特別なプロダクトを作る職人やブランドを紹介していくコーナー。

TOKYO GENTSメンバーが個人的にアポイントを取り、話を聞き、撮影、テキスト化を行い、その魅力を伝えていく。

ほとんど雑誌に載ることがなくても売り上げを出す魅力的な「日本製」に込められたモノへのコダワリ、作り手の思い、そして今後の展望(Futures)などを紹介。

記念すべき第一弾はトモクルーズが紹介する「Bark Outsiders」。

 

Vol.1 Bark Outsiders × TOKYO GENTS

Q:そもそも、お二方の出会いは?

トモ・クルーズ:
_そもそもは僕が生まれ年のSEIKOセカンドダイバーを手に入れた際、カッコいいウォッチストラップがないかな?と思い、インスタでハッシュタグを頼りに探して辿り着きました。

_セカンドダイバーのラグ幅が19mmでして。ナイロンなら押し込めるのですが、スタンダードな20mmだとレザー仕様のものは入らなくて困ってたんです。

_そうしたら、幸運にもBarkさんが活動休止される前の最後の発売だったという。でもモノを実際に見ていなかったので恐る恐る2本注文してみて、お値段以上のクオリティにビックリして。

急いてサードダイバー用に追加で2本購入、全部で4本買わせて頂きました。

 

Q:一度、活動停止され、今回また復活された理由を教えてもらっても良いですか?

Bark Outsiders:
 そもそも私情で活動停止させて頂いていました。実質1年程の活動停止中にもお客様からの熱烈なオーダーのオファーなどご連絡を頂いていたんです。

_その中で自分が作り出した物は代わりがきかない普遍的な物で、そうゆうお客様としてはベーシックで続けていて欲しい物を自分勝手に辞めてしまって如何なものかと思い再開させて頂きました。

_再開するからには、全く同じ事をするのではなくもっとオリジナリティを高めてお届けしたいと思って始めたのが前回の再販分でした。

 

 

Q:Bark Outsidersで作るウォッチストラップのコダワリを教えてください。

Bark Outsiders:
 自分自身がSEIKO3rdダイバーを購入した所それに合わせるストラップがなくて、長年のアパレルの経験から自分だったらどんなものが欲しいかを考え抜き形にしました。

_細かく書くと長くなるのですが、主にヴィンテージダイバーに付けた時の雰囲気、ダイバーズウォッチの重厚感に適した厚みと硬さなどですね。

 

トモクルーズ:
_ご存知ない方に申し上げておくと、SEIKOのヴィンテージである2ndダイバーと3rdダイバーは世界的にも名品と言われていて、世界中のコレクターがSEIKOのオリジナルパーツ2nd、3rdを探しているんです。その意味で、ヴィンテージ・コレクターとしてはBarkさんの方が私より先輩です。

 

 

 

 

Q:復活された際に、カモフラ柄とブラウンスエード柄が新たにリリースされましたが?

トモクルーズ:
_実はその2点は購入させて貰っていないんです。なぜかというと、理由は単純でして。本人を目の前で言うのも恐縮なんですが「仕事で使いずらいから」です(笑)。

_私はただの一般人ですので、突き抜けたオシャレ感をビジネスシーンで取り入れるのが難しいんです。でも、購入された方々のインスタを見るとやはりカッコイイなと思います。

 

Bark Outsiders:
 実は以前まではブライドルレザーのみで展開をしていたんです。なぜならこのブランドを始めた当初ブライドルのBLACKこれ一択で完結するんじゃないかと思ってました。

_ですが、お客様としてはスエードの靴を履く時もあれば、色・柄のストラップも欲しいと思う方もいて当然だと思いました。

_それに自分自身もそうですが、ファッションの人って基本飽き性なんですよね笑そういったカユイ所に手が届くような提案が出来たらと思っています。

 

 

Q:今回の企画はどちらからの提案何ですか?

トモクルーズ:
_それは僕からです。TOKYO GENTSはクラシコに軸足を置いていますが、そこに縛られることなくファッションを楽しんでいきながら発見したものを素人目線で発信しているつもりなんです。

_その中で僕らが「これは本当にいい!」と思う、「日本のもの作り」を応援したい!と言う気持ちがありまして。特に、雑誌には掲載されていない中にもこんなに凄い方々もいるんだよと。

_その意味で海外にも通用する未来あるジャパニーズ・プロダクトをTOKYO GENTSでご紹介させて頂こうと思いまして、「Futures」と言うコーナー名にしました。Barkさんのウォッチストラップは海外からの問い合わせもあると聞いています。

 

Bark Outsiders:
 SEIKOなど日本の時計ブランドは実は本国より海外の方が熱狂的なんです。値段も手頃で誠実さが伝わってくる日本の時計は海外の方にとってはとてもCOOLに見えているんですよね。

_それに日本ではあまり馴染みのないアイテムに見えますが、海外では多くのブランドが其々の特色のストラップを作っていて付け替えて楽しむ文化があります。だからだと思いますが、インスタグラムを通じて世界中の方からオーダーの依頼を毎回頂きます。

 

 

 

 

Q:では、今回はウォッチ・ストラップを紹介してもらえるんですか?

トモクルーズ:
_…そのつもりだったんですが。Barkさんが今、新たに取り組んでいるプロダクトがすごくて。アメカジブームを経験した方なら、このトートバッグの凄さが分かるはず!と思いまして。

_ウォッチストラップも何ですが、これは結構ビビる一品と確信しまして、トートを推したいなと。

 

Q:新プロダクトはトートバッグですね。製作しようと思った理由を教えてください。

Bark Outsiders:
 元ネタのアウトドアブランドの80sオリジナルを購入した経緯で年代物の為、状態が良い物が見つかりにくく、こういったベーシックなアイテムこそ今買えたら良いのになと思った事がキッカケでした。

_また実際実物を手に入れてみて、素材感やサイズが使いにくいと思ったので、モダナイズして拘ったら僕と同じ想いの方が欲しいと思えるアイテムになると考え製作しました。

 

 

 

Q:なるほど。このオーセンティックな要素については?

Bark Outsiders:
 バッグに限らずなんですが個人的に普遍的なビンテージアイテムが好きなんです。何故なら、このアイテムで言うとアウトドアのフィールドで使う為に生まれたという目的があるので基本的には機能=デザインなんですね。

_既に完成されてるモノなので、無意味なディテールとか要らないんです。モノにとって大切なリソースは過去のアーカイブに埋まってると思っています。

 

Q:今回のバッグのディティールや魅力についてもう少しお願いします。

Bark Outsiders:
 元のデザインを限りなくイジらない事と使った時に快適で経年変化が美しい素材に拘ってアップデートさせた感じです!各部分のステッチピッチ(縫い目)や糸色をオリジナルを踏襲する事などとても細かい部分まで再現されています。

_またイタリア・イギリス・日本の理想的な素材を使用する事で高級感とエイジングをお楽しみ頂けます。
ハンドルの持ち手部分をコバ磨きにする事で持った時にソフトで気持ちの良いタッチになっています。

_内側にウォレットやスマートフォンを収納出来るポケットを設ける事で使いやすくしている事とファスナーにTALONジップ、コットンテープを使用して雰囲気の良さも大切にしています。

 

トモクルーズ:
_実際お会いする前に写真を見せて頂いたんです。でも、実際に見るとまず革質のクオリティーが高くて驚きました。

_重複しますが、持ち手パーツのステッチピッチにもこだわっていて、遠くから見ても存在感が凄い。これ、街で持っていたら、ソース知っている方は二度見、いや三度見するんじゃないかと思います。

 

 

 

Q:作り手として、どんな方にこのバッグを届けたいですか。

Bark Outsiders:
 簡単にいいますと本物が分かる人ですね。値段や販売方法とかも決して買いやすくないですし、多分自然にそうゆう人しか買わないと思います(笑)。

_Gentsさんの皆さんとお話ししてて思った事なんですけど、色んなモノやコトを経験しているからこそ選択出来る事ってありますよね?

_ロゴなんか表に見えてなくてもなんか雰囲気でカッコいい。そうゆう経験値があって、心の豊かな人達の一部であっていたいですね。

トモクルーズ:
「そうゆう経験値があって、心の豊かな人達の一部であっていたい」。その言葉、素敵。今後、さも自分が思いついたように使わせてもらいます(笑)。

 

Q:Bark Outsidersが大切にしている在り方やスタンスを教えてください。

Bark Outsiders:
 ブランドネームにも込められた想いなのですが、好きなモノを突き詰めてる人達って結局、天邪鬼な人達なんですよ。だからアウトサイド(メインストリームではない)で良いんです。自分が心から良いと思えたら。

_ベースとしてヴィンテージ のようなストーリーがあって、普遍的であって、まず自分が使って高揚感を感じるアイテムしか作りたくない。

_だから際限なく素材に拘るし、ディテールにも拘る。それに共感してくれた人達が10年後位に買って良かったなって思えるモノを少しづつ作っていきたいです。

 

トモクルーズ:
_アメカジ・渋カジブームでヴィンテージに触れた方々って確かに天邪鬼が多い(笑)。でも仰るように、普遍的で高揚感あるものを求め続けますよね。それは僕らみたいな、歳とってクラシコに軸を置き替えた人たちも同じで、良い意味でのこだわりになっていると思います。

_だから、こういったアメリカン・ヴィンテージを感じるものをクラシコにも取り入れるのも今、新鮮だと思います。

 

 

 

Q:最後にはなりますが、TOKYO GENTSとBark Outsidersのコラボとかはあるのでしょうか?

トモクルーズ:
_それはまだ秘密にさせて下さい。「タイムリーかつ極上な…」おっと、今回はここまでと言うことで。我々素人なんで、ネタ少ないんで(笑)。小出しにさせてください。

 

Q:バッグの販売方法アナウンスをお願いします。

Bark Outsiders:
 Bark Outsiders:今回は初回という事で11/30までの受注販売のみにしています。各色限定10個づつで受注を受け付けています。発送時期は表革の調達の関係で数ヶ月頂いています。

_各色で異なり決済方法を含め、詳細は販売HP(下部にインフォメーション有り)に掲載していますのでご確認の上ご購入お願い致します。

_今回オーダー頂いた方は地味なサービスではありますが内ポケットのファスナーにヴィンテージTALONを付けて発送致しますので宜しくお願い致します。

 

 

Bark Outsiders(バーク・アウトサイダーズ)」。

オフィシャル・サイトはこちらhttps://barkoutsider.thebase.in/  

商品についてのお問い合わせ等はBarks Outsidersさんの方へお願い致します。

 

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