馴染みのテーラー”佐藤テーラー”

BLOG

おはようございます!

 

 

なおきです。

 

 

三連休は暑かったり寒かったり。まだまだ完全に衣替えまではいけずそのタイミングを見計らっておりますが、街やインスタグラムで見かける装いは段々と秋物が増えてきましたね。

 

気候が安定しない9月末から10月末くらいまでの谷間シーズンは毎年着るものに苦しませられます。

 

さて、今日は私が7年余りほどお世話になっている、

 

「佐藤テーラー」

 

 

について書きたいと思います。普段インポートブランド名に慣れている方などは、名前だけ聴くとちょっと昭和的な古臭いイメージを持たれてしまうかもしれませんね。

 

そんな佐藤テーラー。都内に5店舗、横浜に1店舗を構える小規模テーラーさんで、私が一番多くいく店舗がこちら。

 

肩書きは銀座店なのですが、住所は入船。駅も有楽町線の新富町駅か日比谷線の八丁堀駅が最寄り駅になります。

 

 

雑居ビルが立ち並ぶ中に突如現れるテーラーなので、初めて行かれる方はビックリする方が多いとのことです。辺りにはファッションに関するお店など一切ありません。笑

 

店外ディスプレイもこんな感じで、最新のパターンで起こされたサンプルのジャケット類がディスプレイされております。

 

店内の様子。

 

真ん中に商談テーブルがあり、そこで生地を選んだり、細かい仕様を決めていきます。

 

あまりよく見えないかもしれませんが、奥の棚にはバンチブックが整然と並んでおり、日、英、伊の各生地ブランドが取り揃っています。

 

ちなみに、今季から某イタリアブランドのネクタイも手頃な価格でスタートしていました。

 

セレクトショップで最近多く見かけるブランドで、スリーフォールドのいいネクタイが手頃な価格で置いてあります。

 

そして、ここの店舗を任されている店長の神林さん。

 

最初は、口数が少なくご自身からはあまり多くを語られない印象だと思いますが、聞けば色々と教えてくれます。

 

元々生地を扱う商社で働いていたとのことで、生地の良し悪しなどの話はとても参考になります。

 

そんなところから、生地チョイスに困った時のアドバイスには定評があり、彼のファンが多いようです。

 

その神林店長の今季のオススメのバンチブックを聞いてみました。それがこちら!

 

左から英国のマーチャントのHarrissons of Edinburgh (ハリソンズ)のFINE CLASSICSのバンチ

真ん中がイタリアはナポリのマーチャントのCaccioppoli (カチョッポリ)のDapper Dandyのバンチ

右がイタリアのミルのFRATELLI TALLIA DI DELFINO(タリアデルフィノ)のスーツ用のバンチ

 

せっかくの機会なので、神林店長にオススメポイントを聞いてみました。

 

先ずは一番左のハリソンズのバンチ

 

『サビルロウの定番クオリティ、ファインクラシックス。今季のリニューアルでオーセンティックな柄に加え華やかな柄も追加。』

とのこと。

 

個人的なイメージですが、イギリス生地らしく打込みもしっかりしており、皺になりにくい生地だと思います。

 

 

 

色は明るめのモノから暗めのモノまで。柄は無地を筆頭に、グレンチェック、シャークスキン、ピンチェック、バーズアイetc  ビジネスでも使いやすい生地が多く入っており、ビジネス向けの安定したバンチブックだと思います。

 

次にカチョッポリのダッパーダンディ

 

『ナポリのマーチャントのイギリス製コレクション。ヘビーウェイト故の仕立て映え、南イタリアらしい鮮やかな色使いも楽しめます。』

とのことです。

 

カチョッポリというと今までは、比較的発色が綺麗でしなやかな、イタリアらしい生地が多いイメージでした。今季から始まったこのダッパーダンディーシリーズは織元が英国ミルということで、英国らしい打込みがしっかりとした生地でありつつも、どこかしらイタリアっぽい色気のある、カチョッポリが英国生地でやるとこうなるのかと、とても面白いシリーズでした。

 

 

画像はあえて特徴的なモノだけをチョイスしましたがビジネスでも使えそうなシンプルなものもしっかりと抑えてあるのはさすが。私が知るカチョッポリでは今まで見たことが無くとても新鮮でした。

 

ただ、その分お値段が。。。かわいくない。。。当然、私は作れません。泣

 

 

そして最後が一番右のタリアデルフィノ。

 

 

これについては、

『Super130’sの滑らかでしっとりとした生地が中心。ウインドウペーン、ブークレストライプなど個性的な柄も多彩。』

とのことです。

 

 

 

英国生地とは対照的で、所謂イタリア生地らしい、滑らかでありかつしなやかな、手触りのいい生地ばかりが揃っております。英国生地がシャリ感であるのに対して、ぬめり感が気持ちいい生地です。

 

最近では英国生地に注目が集まっていますが、やはりこの滑らかさはイタリア生地の特権だと思います。生地がとても柔らかいので羽織ったときの着心地はとても良さそうですね。

 

 

そんなこんなで、例の如くまた生地のご紹介になってしまいましたが、こちらの佐藤テーラーさん、スーツのパターンオーダー店で5〜10万円というカテゴリーで限定すればとてもコストパフォーマンスの高いお店だと思います。

 

 

私のオススメポイントを申し上げますと、

①  セレクトショップからのフィードバックを受けていることもあり、パターンが時代の流れを捉えたものを使っている。バブル的なダサさがない。

②  大手有名セレクト等のOEMを請けている工場直営なだけあって、総毛芯を始めとして作りもしっかりしている。

③  総毛芯、本切羽、AMF、水牛・ナットボタン、キャプラ裏地、角台場仕立てなどなど殆どがデフォルトで、所謂オプション商法がない。

④  一度サイズ感が決まれば今後作るときは生地だけを選べばいいという、試着が苦手な無精者の私にピッタリ。

この4つに尽きます。

 

もちろん体型補正に限界があるなど、パターンオーダーならではのデメリットも当然付いてきます。オーダーとはいえ、フルオーダーのようなものを求めることはパターンオーダーなので当然不可能です。

 

出来ることに限りがあるのは強いて言うならデメリットでしょうか。

 

既成服よりもある程度身体に合わせたサイズ感で、パターンも程よいバランスのもので、好きな生地で選びたいという方にはオススメできるテーラーだと思っております。

 

ご興味がある方は、詳細については是非最寄りのお店で伺ってみてください。

 

ということで、私がここ7年ほどお付き合いさせていただいている佐藤テーラーのご紹介でした。

 

今回もありがとうございました!

 

 

 

 

   PDFファイルとして送信記事   

Sponsored Link